小野会頭 会津若松商工会議所 会津、伝統漆器、など。 多喜社長、システム・インテグレーション 本業はなにをしているか、と聞かれる。 一言で言うと開発をしている。 職業分類はコンサルタントだが、いや。尊敬できるコンサルタントはいない。 一緒になって開発をしている人がいない。 もともと開発をしていて、発明などをしていて たまたま大学時代に作ったものがうれてしまった。 ほとんどの業種で、開発に携わった。800社とつきあい。 METI油川さん、付き合い。(会津の商工会) ビジネスプロデューサー養成講座。 所詮この世は産学官。なぜもっとうまくいかないのか。 何か一点共通した考え方をもてばなかよくなれるのに。 自分がビジネスプロデューサーに。 娘にパパの仕事とはなにか。きかれて娘は答えられなかった。 デザイナーと答えた。ビジネスのデザイナー。 ヤマ発にそろそろちゃんと顧問契約をしたいといわれて 正式な法人に。 事務所をちゃんとしてほしい、といわれた。 千代田区一番町でしょう、と。 友人のスチムソンハリマ、きいた。 私たちはなにぎょうだ?と。 企業のしていることを統合的な**をする。 システムインテグレーションだ。と そしてビジネスプロデューサーと名乗るようになった。 プロデューサは最高の役。 名前は外に出ないけれど、舞台裏。 もっと増えれば、この国はさっさといくぞ。とおもって ビジネスプロデューサーをやった。 全国で800人くらい全国いる。 全国に弟子が800人。 地元の企業で面白いところがあれば教えて。 だんだん広がる。 なんでそれができた?多喜がいたと。 これはビジネスモデル。 私は技術のことは言わない。 技術は大学二年まで。 先生、専門は?ときかれると「機械」とこたえていた。 コンプレックスのため。 しかし、「機械」とこたえると電機のことはこない。 チャンスを失うことに気が付く。 私のやっていることは開発で、事業を開発する どのような事業を組み立てるか。だ。と。 何作るか決まったら自社の技術者をつかう。 で、いろんな業種にひろがっていった。 仏具。電力。いろんな現場を踏むとみえてくる。 物事の本質はほとんど同じ。 うまくい時の本質、失敗のときの。 もっとも大事にしているのは、人脈。 商脈は人脈で決まる。 ビジネスに脈があれば、それは人脈。 いろんなご縁があるとどこかに引っかかっていく。 そこから広がる。 営業したことない。あなたの会社の開発を請け負います、なんてあやしいでしょ。 皆さん、このままいくとコスト・スピードだけでは 日本は負けてしまう。誰も儲からなくなるのはおかしい。 日経モノづくり、開発の鉄人。人気コーナー。 三年目になったし、まとめて出版しようということになった。 モノづくりはコト作り。価格競争なきモノづくりにしよう、とした。 (ここから、レジュメに沿って。) 現場でたたき上げ、でやってきた。 今までのモノづくりを振り返って。 「やすければ買ってくれるだろう」と思う人がいっぱい入る。 これは欧米に追いつけ追い越せ。からきていたもの。 戦後、これでなんとかなった。 品質もコスト競争力、スピードも高めて先進国に。 今は、中国がその位置に。 中国はそしてコストが安いし、必死に働く執念が強い。 かつての護送船団方式は、みんなでやるからうまくいった。 今は違う。 周りがやり始めたらからやるんだ、と思うことがおかしくないか。 基本的なパラダイム、これが変わってしまった。 コスト、品質、納期。これから、違うものへ。 これで戦うと絶対負ける。 日本で収益上げているところは。 安全、環境、コンプライアンス。 生産性に関係ないだろう、という。 しかし。こっちのほうが付加価値が高いということ。 北海道。顧問をした。 このままいくとコスト品質納期。 このままではだめになる。 すごくコストがかかる。アメリカは何もしない。 安い牛肉がつくれる。 日本の生産者はたまらない。 で、たどり着いたのは、生産履歴をきちんとして、 どっちが安全ですか。環境にいいですか。 法令に遵守してますか。 お客様に判断してもらう。 モノによっては二割から倍の値段でも買う人があると 二年やってわかった。 一方で賞味期限切れのものだけをほしがるお客様が いることがわかった。 環境に配慮したもののほうがいい、という人が多かった。 缶詰がうれるようになった。 新しい鰯がはいっていることを明示するようにして。 安売りしないでも。 日本は安全環境コンプライアンス。 お客様はこういうものを臨んでいる。 あらゆる場面。 自動車。 環境に優しい、安全に走る。 法令順守ですよ、ということをしている。 リコール隠しした車やさんはどうなった。 下請け、最盛期の20分の一。 トヨタがなぜ強いか。 乾いた雑巾絞るから?否。 それなら下請けはつぶれる。 しかし系列は増収増益。 N自動車はコストきってきりまくって、下請けがつぶれまくった。 V字回復といわれても。。。 ちゃんとやっているとこは理由がある。 安全環境コンプライアンス。 私たちは品質コストスピードではだめだ。 一見こんなことをしてももうかるか、とおもうが やりかたしだい。 いいものはだれがやってもいいものになる。 コストもそれなりになる。 「コト」はあんまり考えていない。 使っていただくやりかた、コトを。 猫や。かわいいので売れ始めた。 大量生産でどんどんつくろうと。しかしそれはちがうと。 はじめ800円でうれたのに、なぜ大量生産したいのか。 すぐにまねされる。 喜ばれてビジネスしたいか。すぐにまねされたいか。 なまえは?ない。 コトがない、魂がない。 祖先からどこで始まったから、全部自分で書きなさい、といった。 本籍、生い立ち、決めたらものすごく生き生き。もっと売れるようになった。 今日、素晴らしいアイデアに触れた。 安いもの、それはちがうよ。 本当にいいものは、値段が高くないとお客さんは評価しない。 フェラガモ。ネクタイ。原価50円。売値20,000円。 ネクタイは、インクジェットプリンタでつくっている。 インクジェット装置5000万円、50セット売れた。コニカミノルタ。 フェラガモは、製造原価50円で売価2万円。 デザイン料であり、フェラガモのストーリー。 ネクタイの値段が70円なら、かわない。 いっぱい売っているネクタイはしたくないよ。 これが本当のモノづくり。 コト、として展開している。 東京カンダ、藪そば。 そば、日本酒、かもロース、なんだかんだで、一万円。 でも客は満足。 高くても満足したい人はたくさんいる のに、企業は自らやすいほうこういく。 大量生産の仕組みをもってもいい。でも やすくうるな。★ お客さんをだましているようだ?否。 それだけの付加価値がある。のだといえ。 越中とやまの薬売り。 日本発のビジネスモデル。 風邪のひき始めに飲むからきくんだ。 それほど安売りもしないし、大してききもしない。 当時2400万円の売上を上げた。越中とヤマだけで。 ビジネスモデルをきちっと決めただけ。 やすうりしねえぞ。と。 今は?価格を先に決めちゃう。 98円ときめたら、90円がでてきちゃう。 越中とやまのストーリーが、本当では。 大量生産、手離れを良くしよう。とした。 早いとこ、縁を切っちまおう、とした。 クレームをないようにした。 お客のため?否。 手離れ良くしよう、としたかわりにお客さんも離れたよ。 で、海外にとったかわられた。 お客さんにまとわり付いて離すな。 手離れ悪くしろ。★ スイカ。 高橋君。お客を人質だと思え。 駅に入ってきたらだすな。全部駅の中でやれ。 金融事業だ。 今、JRは旅客運送業は6割。4割はその他。 ちかじか逆転するだろう。 あるべき姿は旅客2割で、残りは生活支援産業に。 年よりは電車に乗らない。 よたよたした人は外に出てこない。 駅に老人ホーム作ろう。 日本で最初の高級老人ホーム。 入居時に一億円以上の価格。 いろんなサービスでなんでもあり。 オサンドンも洗濯も全部やった。 そのほうがじつはやすい。 お客さんにしがらんで、いっしょになってやった。★ 「汗。」の価格。 タクシーが自動音声。 挨拶できないから、自動化・省力化?否。 挨拶できる運転手をいれたらいい。 奮発していい旅館にとまった。 7組しか客をとらない。 そうしないとサービスが行きとどかない。と。 もう、満足。 またきますね、といってしまった。 汗の付加価値をもう一回見直そう。★ トヨタのレクサス。明らかに方向性をかえた。 販売員、ひざまづいて対応。 汗を流すことがこれからの産業。★ そう考えるとこの地域は、・・・ 勝ち組・負け組みをもっとみると、 知的財産権がうんと絡んでいる。 安全環境コンプライアンスもマネされたらまたコスト。 そこで知財。 ブランドという知的財産。そういうことで守られているから 20000円の価値がきく。★ トヨタは、年間8000件の特許を出している。 その前の年は3000件。 これは明快。 ビックスリーがよわっている。苦し紛れで安売りに。 みんなでおちる。 トヨタが特許とって、高値でやろうね、とライセンス。 れくさす、まねできないのは 特許の塊。 全世界に秩序を正しく。と。 トレーサビリティー。 儲かってくると安売りする人が出てくる。 どうやって合法的に排除するか。 参加した企業の知財を全部集めて、発明者にお金が行くようにして そしきをつくった。★ 私の考えではない。 名古屋。パチンコ業界。 今25兆円。 なんでパチンコ産業は新規参入が出来ないか。 パチンコ業界は7つの事業組合。 遊技場。 ホールに供給するメーカ。 部品メーカ。 周辺機器(カウンタ、自動販売機。玉を配送する危機) 景品 木工組合。 特許組合。 この7つめの組合に、会員は全部組合に預ける。 メーカーにライセンスを出す。 NEC、プリクラ。 パチンコに参入をしようとした。 組合が無視するし、NECの特許に触れたら、全回収をした。★ これが60年前に一人の男が作った。 25兆円産業をずっとうまくやっている。 知的財産権というものでコントロールしているので カルテルではない。 DVDフォーラムがパテントだしあって、 団結をして変な競争しないでみんなで儲かる仕組みを作る。 それを意識してやってくれ。 変な競争している場合じゃない。 実は勝ち組の本質は知的財産権がある。 ITの話し。 省力化やスピードではない。 きちっとやって汗を流すと非常に儲かる。★ うちの米は大潟村の佐藤さんの米を買っている。 FAXするとすぐに秋田弁で電話をしてくる。 IDをつけて聞いた情報をもっているだろう。 しかし、少なくとも電話をかけているときには汗をかいている。 とっても付加価値が出る。 私は過疎という言葉が嫌い。 道路もつながっているし宅配便もある。 適当な疎。 ビジネスはどこにいたってできる。 ★、そうだな。学会でも言及したい。   東北、のベンチャーの視点など。 地域のハンディがある?否。 地域のせいにしない、距離のせいにしない。 ということを考えてほしい。 私は国内どこでも日帰りできる。 「際を越える。」ということ。★ 同業と付き合ってもだめ。異業種と交流して。 同じ地域、業界だと*** 地域業種をこえて交流するとおもしろい。うまくいく。 「結い」 かやぶき屋根、業者に頼むと3000万円。 その地域はゆいこう、という体制を作る。30年に一度。 みんなでもちより。 地域で「手間がえ」という。 手間を出すからほしくなるときに頂戴ね。と。 なんかあったら頼むね。これですんじゃう。 手間がえ、的なネットワークもっていたらつよい。 絶対的な競争力は「手間がえ」★ お金ではないので分からない。 そして「ついで」のこともやってほしい。★ 順序の序。ついでというのは、なんにもついでではない。 あらかじめ計画したこと、順序。 こういうことをビジネスに活かしてくれ。 電力検診の自動化。やめよ。 空いているポケット、カタログもついでに配れ。 電力自由化。物販の代金もできるようになる。 飲み屋のつけも電気料金につけれるようになる。 仕組みがあるのにやらない。 ついで、ついでで、みんなやろう。 そういうことをみんなでやらないとまけちゃう。 日本をコストで負かそう、ということを考える国はたくさん。 手間がえで、結いで、ネットワークでやらないとまけちゃう。 ビジネスモデルをどうする、そっちのほうが楽しいし、儲かる。 ビジネスモデルをどうしようか、どうやって考えていいかわからない。 ビジネスプロデューサー講座。ビジネスモデルを考える。 最後に。 私たちは拘束されて系列に入ることが正しいことだろ、とおもっていたが これからのつよさは、自由度だ。 車で言えば曲がる、とまる、すいすいはしる、こういうことが出来る車が 一番強い。 目先の儲けではなく、自由度をとる。 以下に企業は自由度を高めて、それに対応できる環境をとるか。 逆に言うと、目先の利益をおわなくてもいい。 (質疑) Q地域性? A地域性はこの国はない。 考え方、やりかた。そういうことを少しかえればな。 ふるい人間関係にとらわれることはやめよう。 私の一番の障害は「若い」ということだった。年功序列。 どうやって新しいことをしようか、新しいことをやることに関係ない。 Qそのモノの価値、わが社の価値、それを見定めていくための視点を教えて。 A私なりの価値。企業の価値、私が好きか嫌いか。 本当に好きか嫌いか。 すきだとみえてくる。 一番いやのは、わが社がいやだという若い人。 好きだ、という信念を持ってやっていること。 Q毎日リラックスしてやる趣味は A受身ではたのしくありません。 一番の喜びは健康でいること、調子の悪いときは不健康なので なおそうとする。 調子がいいぞとおもうと、うんと楽しい。 今日だって楽しい。 朝ちゃんとトレーニングして。 後は良い人とであって、やる気だと、楽しくないはずがない。 トレーニング。 Q*** Aあんたがいうんだったらやろうや、という人。間柄。仲間作り。 私はそう思ってやっている。 生まれは仙台。 mail@sys-in.com 御礼(東北大学 石井力重です。) システム・インテグレーション株式会社 代表取締役 多喜様  本日の会津での講演、大変有難うございました。